休職期間

3週間経った頃、地元の友人が東京にくることになり、ランチを一緒にしました。行く前は、正直ドキドキしました。また胸が苦しくなったらどうしようと。でも、なんともありませんでした。むしろ、気の置けない友人との話に心がなごみ、幸せな気持ちすらしました。友人はすごく心配してくれていて、ずっと話を聞いてくれました。おいしい料理を食べて、少しウィンドーショッピングをして解散しました。住んでいる場所は離れていますが、毎日のように連絡を取り合い、ささいな会話を楽しんでいます。

 

そんな中、また地元の高校時代の友達が久しぶりにお盆に仲の良かった4人組で集まらないか?との提案を受けました。その時には、うつの話をしませんでしたが、会った時には、自分から話をしました。みんなびっくりしていて、なんで?とか毎日どうしてるの?とか色々質問をしてくれました。久しぶりに会ったのだから、楽しく過ごして終わりにしたい気持ちもあったのですが、ずっと仲の良い友達なので言うべきだと思いました。みんなそれぞれ意見をくれて、またみんなの日常の話を聞けて、うつであるとこが嘘のように楽しく過ごせました。

 

偶然に偶然が重なるのか、留学時代の友人が日本に来ることになり、それもまたいい機会となりました。そのときも近状を聞かれ、素直に話をしました。

 

人によって、何によって癒されるは異なると思います。

ただ、私は、いままでほとんど上司から言われた具体的な内容は言ってきませんでした。思い出したくないのが大きくあり、また友人たちもそんな話は楽しくないだろうと思い控えていました。ただ、話をすることにより冷静になれることがわかりました。「自分は、上司のパワハラでうつ症状になって休職中です。」と友人に言えるようになりました。前は、恥ずかしいのと、負荷がかかる気がして言えなかったのですが、私が友人なら知らない方が悲しいと思い、言いました。もちろん誰でもかんでも言っても効果はありません。昔の同僚にすこし話したら「重い話ですね」と言われました。あくまでも、昔からの友人や心許せる友人、また家族が一番いいと思います。困ったときにどういう言葉がかけられるかが友情や愛情ではないでしょうか。

冷静になり上司にはいまだにいらだちを覚えますが、このような状況になって、友達のすばらしさに改めて気づくことができ、また幸せを感じることができたことは、人生にとっては素晴らしいことだと思っています。いつまでもこの気持ちは忘れたくないです。